牧野富太郎記念庭園
牧野富太郎記念庭園に行ってきました。
こじんまりとした庭園ですが、珍しい種類の植物もたくさんあるようです。
人が少なくて、きれいに手入れされていて、とても気持ちのいいところでした。
彼岸花がたくさん咲いていました。
資料館では、牧野富太郎さんの生涯や著作物について展示されていました。
採集時の道具や、色々な種類の印鑑もありました。
「牧野」「まくもの」「まく、の」で、「の」の字にぐるぐるした印もありました。
大学などで学生として学んでいたわけではないようですが、そのためか学ぶときの「心得」が書いてありました。
多くの種類を観察しなさいとか、忍耐が大事とか、全ての人を師としなさいとか、本は師ではなく友達とか、色々書いてあり勉強になりました。
また、「牧野富太郎と万葉集の植物」という展示をしていました。
万葉集に出てくる植物が何の植物かを調べ推測し、図録を作ろうとされていたようです。
歌から、植物の特徴や使われ方、どこで詠まれた歌か、その植物は生活の身近にあったのか、色や表現は植物の様子と合っているか、歌の中の名前の由来は何か、似た言葉の方言はあるか…
さまざまな理由から、植物を推測されていました。
植物学者の先生が、植物学で偉業を成し遂げながら、バリバリ国語の古典の万葉集や、方言にも興味を持って調べていたことがすごいです。
推測を読んでいると、植物学者の立場から、推理をしているみたいで、ミステリーを読んでいるみたいでした。牧野博士も、さぞ楽しく取り組んでいたのではないかと思わさせられました。
万葉集の中で、1番多く出てきた植物は「ハギ」で、2番目が「ウメ」というのは何だか意外でした。
また、図録の絵を描いた人の1人が、中学で理科を教えたり、吹奏楽の指導をしたりしたと書いてあり、面白く思いました。
「小泉牧場」にも行ってみたのですが、小さなお子さんと家族で見ている方がいたので、ちょっと遠慮しました。また機会があったら、牛をじっくり見てみたいです。
庭園には、他の季節にもぜひ訪れてみたいと思います。
戦国人物伝 伊達政宗
図書館の児童書コーナーで、伝記まんがを見つけました。
小学生のとき、一時期はやって友達と何冊か読んだことがあります。
でも、日本人の伝記はあまり読まなかったかな…
薄くて読みやすそうなので、一冊借りてみました。
伊達政宗。実は何をしたどんな人か、よくわかっていませんでした…
主だったことと、その人物らしいエピソードとが入っていて、分かりやすいです。
父の死に方、母とのうまくいかなさ、周りで支えた優秀な人たち、
秀吉や家康とのやりとり…
小十郎が、明確に意見を述べるのではなく、比喩のように考えを伝えるところが面白かったです。
天下をのぞみ、裏で動いていたようなのに、そしてそれを秀吉や家康も知っていたようなのに、表立って戦ったり追われたりしなかったことも、面白い。
もう一冊、児童用の伝記文庫も借りたので、読もうと思います。
自動車
自動車が好きな人がいます。
今、何が好きなのか聞くと、「スズキのジムニー」とおっしゃっていました。
私は折り紙付きのペーパードライバーです。
車にも、全く詳しくありません。
でもせっかくなので、調べてみました。
スズキのホームページにいくと、車種別に紹介動画もありました。30分近くですが、楽しく見られました。
泥の道をいくシーンが、映画みたい。
見た目のとてもかっこいい、でもどこかかわいい車です。
色は黄色が素敵でした。
車の形も、ライトのところも、四角くて薄い感じがカッコよく見えるのかな。
座高の高いところも。小さいところも。
動画では、ラダーフレーム構造?とか、タイヤと車体との角度とか、変速とか、性能についても色々紹介していました。難しい。
「ハスラー」という種類が、なんとなく好きでした。
四角くて、色も可愛くて、なんかとぼけた顔がおもちゃっぽくて。
いろんな車があるものですね。
見ているだけで、よくわからなくても楽しいので、また他のメーカーのページも見てみようと思います。
ちなみに私の愛車(愛自転車)は、先日嫌な予感がしていたのですが、
今朝乗ろうとしたら、パンクしていました。
今日は自転車屋さん休みなので、明日かまた雨でない日に、修理に持っていこうと思います。
コーヒー
インスタントのコーヒーをよく飲みます。
1割くらい、牛乳を入れて飲みます。
学生のときから、値段を理由にブレンディを買っていました。冷たくても溶けると書いてあったのも、理由です。
でも最近、もっと安いものはないか探しています。
ブレンディは70杯分(160gだったかな?)で500円ちょっとです。セールをしていると100円ほど安くなっています。
先月初めて買ってみたこちらのコーヒーは、200g入っていて、400円ちょっとです。粒の大きさとか、1杯に必要な量とか厳密には違うのだろうけど、多分ブレンディより安い。
しかも、瓶付き。
ブレンディはいつも詰め替えようの袋で買って、そのまま洗濯バサミで止めて使っていました。1ヶ月くらいだし。
だから、正直ビンは付いてこなくてもいいのです。
もっと安いのはないかなと探しつつ、ふた瓶めを書いました。
大体一月に1瓶。
味はよくわかっていないので、正直飲めればいいのです。
だからひたすら値段を比較しています。
最近、牛乳も低脂肪乳にしてしまいました。安いので。
でも味が薄いから、牛乳のときよりは量を多めに入れているように思います。消費期間的に、値段もあまり変わらないことになっているかも。
今日は寒かったので、今季初、ホットコーヒーにしました。
昨夜からやっと掛け布団も出して、みそ汁も作りました。
暑いのは苦手だけど、寒いと動きたくなくなるので心配です。
気をつけて生活しようと思います。
子どもの本の森へ
図書館で借りました。おもしろかったので、覚書。
・今は子どもの本とされていても、元々大人のための本だったものがある。ロビンソンクルーソーや、ガリヴァー旅行記、チボー家の人々など。
・赤毛のアン、普通の家庭ではない。でも人々のコンビネーションで家庭をつくっている。普通の家庭は、不愉快な物語として描かれている。
・「ドラゴンを探せ」不思議なおばあさんが出てくる。他の人と全然、身振りや話し方が違う。みんなとちょっと違う世界を見ていくのが探偵。物事を観察して、少しの違和感を感じる。
・探偵物は、家の外、社会に、子どもを連れ出す物語。謎に満ちた外の世界を楽しむ。
・「子どものための美しい国」は、子どもの目から見た戦争をよく描いている。(戦火に見舞われた悲惨なこども、という描き方ではない)
善悪をパッときめてしまうのではなく、一つ一つの出来事を通じて、どう感じるか、読むものにとって考えさせるヒントが詰まっている。
子どもの国会を作っても、それがいかに難しいかをしっかり書いている。
・ピーターパンは無意識の住人。大人になれなかった純粋な少年ではなく、父と母を知らない子ども。母への愛がないと同時に、母からの愛も信頼できないと思っている。お母さんがいないから、大人になれない。
・モモ
学校では、話を聞く才能は、点数がつかない。評価されない。自分がしたことには点数がつくが、じっと聞く、「話をしない」には点がつかない。
自分のことがないから、話が聞ける。自分の歳さえわからない子ども。話を聞くことで、自由に話ができる人が作り出される。自由に話せる場が作られる
どうしたら自分の物語が持てるかという話。
息子が家を飛び出し、父と本当に和解しようと思ったら、これだけの物語が体験が必要。
・フィリパピアス
日常がちっとも退屈じゃない。
現在は過去の総体。過去がノスタルジアの対象でなく、もう一つの現実。
・子鹿物語
個と個の対話の上になりたつ家族の形。
感傷によって、「悪いのは運命だ。自分の力ではどうにもならない」で救われるわけではない。自分で色々考えて、自分で結末をつけなくてはいけない物語。
まず道徳があるのではなく、まず自然があり、その中に生活がある。
・ゲド戦記
・宮沢賢治
風の又三郎、季節の物語。死の世界と繋がっている。
銀河鉄道の夜、名付けの物語。言葉を拾っていく活版所アルバイターの物語。言葉でしかない観念を感覚体験する。
思春期の女性の内面が客観化して描かれている。
人々は狭いところにいるから、頻繁に喧嘩をする。喧嘩はお互いを知る一番いい方法。喧嘩が上手にできるから、他人と一緒に生きられる。
無償の楽しみに勤しみながら、しっかり自己確認を遂げていく少女。大人を批判し、大人からペシャンコにされながら大人になっていく、対話的な世界。
・民話、トルストイ
人々の無意識の記憶をさっっと取り出す。普通の社会の価値観がひっくり返る世界。
文化や歴史の違う国で、にた民話がたくさんある。
昔話の魅力は、語り手が元の話を自由にデフォルメして再話することから生まれる。人間味、パッとよその世界に、連れて行ってくれる人が必要。普遍的なことも個別的に語れないといけない。
・魔法
社会に出ていくときに、個を失ってしまったら、入り込んでしまう。個を持って入っていかなくてはいけない。そんなことは魔法を使わないとできない。個と、みんなと繋がることの矛盾。
大人になれないから、困って子どもの世界に逃げ込むのが魔法ではなく、社会に参加する方法。
大人は自分達のおしゃべりに忙しいから、大事なことが起きているのに知らなくて、この子だけが知っている。その子どもは、物語の語り手としての自分を裏切らない。
・指輪物語
喪失感、危機の物語。
森の中の生き物の価値観を、物語の中に引き出す。
ホビットは、いつも分かれ道で困難な方を選ぶ。希望は困難な方の先にしかない。その分かれ道で、どっちに行くのか本人にもわからないということがなん度も出てくる。答えがないところに出ていく旅の話。
ホビットは「正直なばかたち」何も持たない、絶望を知らず、どんなに切羽詰まっても軽口を叩いて憚らない。
勝ち負けでも、宝を得ることでもなく、せっかくの指輪を捨てにいくことが中心の物語。
・透明で、明るくて、隠れるところがない→逃げ場がない。どうしたって死角はある、ということを忘れる。死角があるから、「遊び、不要な部分」が必要。
・科学技術の場合は、言われた通りにしないと失敗する。これは、人間には適用できない。人間は不完全だから、それをカバーするための遊びが必要。
・「すべし」と「するべからず」
禁止は厳しいように感じがちだが、そのひと次第。それ以外は何をしてもいいことになる。「すべし」は肯定的なようで、縛られ、しんどさを背負わせようとする。
・「昼でも夜でも牢屋は明るい」「昼でも夜でも家庭は明るい」徹底的であることは苦痛。不完全さを進んで引き受けないと、どんどんしんどくなる。
・ぼくと〈ジョージ〉
対話というつながりの欠如。居場所がないというのは、つながりのないということ。
エーミールと探偵たち
ケストナー第二弾。今回は借りてきて、すぐに読みました。
子どもが逞しいと感じる場面がたくさんあります。
1人で列車に乗って遠くへ出かけること。
トラブルに自分で考えて対処しようとすること。
途中で初めて出会う人たちと、大人でも子どもでも、関係をつくっていくこと。
方法も子どもが行えることで、でもありきたりでなくユニークで、とても楽しいです。
スイミーみたいな方法。痴漢撃退の話もどこかで読んだ気がしますが。
子どものとき、こういう子どもの力を最大限に使ったようなお話に惹かれました。
特に、舞台や敵や困難が、日常続きな内容のもの。
題名忘れましたが、子ども探偵の、小さな事件を現実的に解決していく絵本のシリーズが好きでした。有名なシリーズだと思うけど。
ワニワニの絵本も好きでした。お腹すいたとか、お風呂に入りたいとか、そういう日常的なことに自分で取り組んでいく感じが。
ワニワニを好きだなあと思うときに、同時にクレヨンしんちゃんも思い出すのはなぜなのか…
エーミールも、教授も面白いですが、グスタフという人物がやっぱり楽しい。
そして、ヒュートヒェンもとてもいい味のキャラクター。
最後におばあさんが、目立たなくてもなすべきことをなした人を、きっちり評価したところも素敵です。
「飛ぶ教室」もですが、少し説教くさく感じる場面もありました。
普段は、児童書を読んでいてもそんなに気にならないのですが。
懸命に仕事をするお母さん、息子を心配して心を痛めるお母さん像。
母の気持ちをよくよく理解して、心配かけたくなくて、いい子でいようとしたエーミールとか。お母さんにプレゼントしたい気持ちとか。そういう「いい子」なことを、出来事やセリフから感じさせるのではなく、地の文でやたら主張されているから引っかかるのかな。
誰にどう読ませたくて、こんなに主張しているんだろう…と感じてしまいました。
それから、エーミールは少なくとも10歳は超えているのだろうと思いましたが、母への気持ちに恥ずかしさとか、照れ臭さとかが少ないような…
「飛ぶ教室」も、クリスマスに家族に、特に母に会えないということに、主人公がとてもショックを受けていました。15歳くらいだったかな。そういうものなのかなあ、と少し不思議に思いました。